緊急事態宣言で今までの「IT投資」「家族投資」が試された結果・・・
緊急事態宣言を受けて、
ほとんどの業態でテレワークが推奨され、土日は家で過ごす
「ステイ・アット・ホーム」
が合言葉となっています。
なし崩し的にリモートワークが始まりまっています。
VPNを導入して、デスクトップPCを用意して、
はい、これでテレワーク初めて下さい!
で済むかというとそういうわけにはいきません。
なぜなら、「教育」を全くしてこなかったからです。
今まで「IT投資」を全くやってこなかったツケです。
「VPNってどうするの?」
とか
「家にネットがないんだけど、テザリングってどうやるの」
とか
「Outlookのスケジュール表は見れないから、Excelでスケジュール管理して」
とかいろいろな質問に若手が駆り出されます。
若手はすぐにでもテレワーク開始できるくらいに理解しているのに。
では、環境を整えてあげて
やり方を教えてあげて、手順書を渡してあげればテレワークするのでしょうか。
しません。まだしません。
彼らは家にいられないのです。
「家族投資」をいままでしてこなかったためです。
魚が陸上で生活できないのと一緒です。
まだ肺呼吸が出来ないのです。
何かにつけて理由を付けて会社に来ます。
会社に来て自分だけで静かにしていればいいんですが、そうもいきません。
上役の人が出勤するという事はその介護をする人たちも出勤するという事です。
日本のテレワークの実施率が低い事の理由に
「文化」とか「評価制度」とかいう意見が多数上がっていますが、
「IT投資」と「家族投資」を今まで放棄してきたことが大きな理由としてあるように思えてなりません。
テレワークの設備等、ITインフラに関しては導入して使えるようになってしまえば、後はなんてことはないですが、情報技術や家庭を軽視する思考回路は一朝一夕で修正されるようなものではありません。
これに対する回答として考えられるのは「若返り」です。
物理的な若返りではなく、考え方の若返りです。
柔軟な考え方が出来る経営者がもっと増えて来れば社会全体のテレワーク実施率も上がって来るのではないでしょうか。
経験だけ豊富で思考が凝り固まって停止してしまった経営陣だけでなく、
新しいことにチャレンジできるような姿勢が必要なのではないでしょうか。
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