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家庭と物欲たまに仕事

人事は、パズルだ!

10月になりました。

下期のスタートということもあり、4月に次ぐ人事異動の季節です。

 

昔から、「全員が納得のいく人事など存在しない」と言われている通り、

よく理解できない人事、玉突き人事、パズル人事が今回も多発しています。

要するに、この人間をここに動かしたいから、

こっちから人を持ってきて~空いたところにこいつをぶちこもう。

というようなパズルのような業務本位の人事異動のことです。

キャリアプランとかは関係ありません。

 

本人のキャリアプラン上や、職務上どうしても必要というわけではないと思われる人事異動がいまだに多いです。

仕方ない部分もあるとは思うんですけどね。


そんな中で最近気になっているのが、「単身赴任」です。

特に共働き家庭にとっては一大事ですよね。

 

昔からそうだったとオジサン方は

「そういう業態だから」とか「亭主元気で留守がいいんだ」

とか言ってますが、よくよく考えるととんでもないですよね。

負担を残された家族に押し付けた上に、

いざというとき確実に家にいないわけですから。

よくコレを文化だとか平気で言えるよなと思います。

 

これだけインターネットも発達して社会全体としてリモートワークのノウハウも

確立しつつあるのに、引っ越しさせてまで勤務場所を変更させることにこだわる理由って、減ってきていると思うんです。。

どうしてもという事情は多分にあるでしょうが、人員構成そのものを見直す時期なんじゃないかと思うわけです。

 

それを人事ローテーションだから、文化だから、今までやってきたから

と言って思考停止になってしまってはいないかと。

 

とか考えていたんですが、単純に企業の意思決定とか、思考のスピードが社会の変革のスピードについていけていないだけ、という気もします。

 

昔は、ワークライフバランスなんて言葉はなくて、

女性も専業主婦の人が多かったから、家事育児は全部任せていくらでも単身赴任にいけたのでしょう。(今でも一部その考え方が残っていたりしますけど。)

ある意味アウトソーシングですね。

「風立ちぬ」でも、仕事に集中するために家庭を持つ

って言ってました。

 

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なるほど、そういう考え方なのか。と思いました。

あれが関東大震災のあたりだから1920年代なわけですよ。

仕事と家庭の関係の考え方って、そこからしばらく固定されたままだと思うんです。 

 

それからしばらくして、1990年代とか、2000年代くらいでしょうか、

よく知らないですけど、企業戦士だなんだと言い始め、時間×能力=仕事量の計算式のもと、仕事で結果を出して自己成長しようという人たちが増えてきます。

ワークワークバランスです。

生涯未婚率が上がって、仕事人生の人がますます増えます。

 

結婚のデメリットがフューチャーされたりもしました。

それ以前から、「サラリーマン川柳」なんかで自虐的には取り上げられていましたが、

インターネットの影響などもあり、「実際結婚しても、いい事なくね?」

的な考え方が蔓延してきたころだと思います。

 

その後ようやく、ワークライフバランスという言葉が出てくるわけです。

潰れてしまう人や、女性の社会進出を支えようという流れのもと

全体最適化を考えると当然と思います。

 

 こうして考えると、やはりインターネットの普及で世の中の考え方のスピードのギアが上がったような感覚です。

それに加えてコロナウイルスによる時代の進歩。

これはギアが上がったというより、一時的なターボに近いイメージでしょうか。

 

どちらにしても、パズル人事は周回遅れです。

社員の扱い方が完全に駒ですもん。