この1年で子供に読み聞かせしまくった結果、1番おすすめしたい1冊の絵本
緊急事態宣言だ、自宅待機だ、在宅勤務だと
やたらと家にいる時間が多かったこの1年。
家での過ごし方も変わりました。
中でも、やっぱり子供との時間は増えましたね。
それまでも比較的多い方だとは思っていましたが。
なかなか外にも行きにくい時期もありました。
まぁ、家で運動会とかやっちゃったりもしましたが
普段の生活で一番増えたのは、絵本の読み聞かせの時間ではないでしょうか。
あまり外出できない中でも本屋さんはよく行きましたし、
2週間に1度は図書館に行って、
貸し出し冊数上限の20冊を借りて帰ってくるという生活をこの1週間続けました。
だから、何冊読んだかは数えていませんが、
結構な冊数を読みました。
そんな中で一番心動かされた絵本を紹介したいと思います。
鈴木のりたけさんの「とんでもない」です。
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おすすめしたいおもしろポイントはたくさんあるんですけど、
色々紹介してると、きりがないので、購入動機から何からQAでまとめました。
・購入か図書館か
購入しました。比較的新しめの本なので、
図書館に置いてあることは少ないかもしれません。
でも、買ったほうが良いと思います。本棚にあると幸せな気分になれます。
・購入した動機は
表紙のライオンにビビッときました。
ジャケ買いです。
かわええでしょ、これ。
・読み聞かせのポイントは
キャラクターが多いので、それぞれ声色を微妙に変えてあげると、
飽きずに聞いてくれると思います。
自分も面白いです。恥ずかしがらずになりきって読んであげましょう。
主人公も男の子ですし、キャラクターも男性っぽいのが多いので、
父親が読み聞かせしやすい本ランキングでも上位に入ると思います。
ほとんどがセリフで構成されていて、感情豊かに読みやすい
というのもポイントです。
個人的にはクジラのところなんかが読みやすくて好きです。
・お気に入りの場面は
オスライオンのダメっぷりが最高です。
ここを読むときは普段の自分のダメっぷりを思う存分披露しましょう。
(実際は一言しかセリフはありませんが。)
その後のメスライオンのパートは奥さんが読んでも良いと思います。
(うちの娘2人はこのメスライオンのパートが大好きで、丸暗記してます。
普段の会話の中でも「うん、まぁ、そうかもね」なんていうと、
2倍になって帰ってきます。)
・この本をおすすめしたい一番の理由は
なんと言っても、最後のまとめである、
「自分にないものはよく見えるけど、あったらあったでいろいろたいへん。」
というところ。これって結構大事なことだと思います。
なにげに、これを知ってると知らないとではこれからの人生の受け取り方がだいぶ違うんじゃないかっていうレベルで。
子供が自発的に気づくようなことは多分無いと思うんです。
ただ、説明するときに、とても理解が早くなる。
幼児~小学校低学年くらいのときって、人と比べたり、うらやましくなったり
する時期でもあります。
〇〇ちゃんはいいなぁ、とか言い出したら、
昔ながらの「よそはよそ、うちはうち!」
っていうんでもいいんですけど、
「ほら、とんでもないにも書いてあったでしょ」
って言ってあげると、
「あー、まぁ、そうかぁ」
となったりするかもしれません。
楽しいだけの本とか、勉強になるだけの本っていうのは
たくさんあると思いますが、
「大事なことを面白い例をふまえながらわかりやすくはっきりと伝える」
というのがこれほどできている本を見たことがありません。
大人向けの本でも無いでしょう。
疑問があって、具体例があって、結論が出る。
という構成もわかりやすいです。
・ その他
細かい演出がとても良いです。
間違い探しのような、ちょっとしたクイズのようなおまけ要素が含まれていたり
背表紙が解決案になっていたり、大人がクスリとできる演出も多いんです。
子供のために仕方なく読み聞かせをするのではなく、自分自身も楽しめますし、
繰り返し読んでも苦にならない。という良さもあります。
それと、絵が細かくて良いです。
サイの外皮の質感なんかはいいですね。格好良いです。
表情はみんな人間っぽい微妙な表情をしているんですが、
ちゃんとそれぞれの動物のリアルな質感を出している絵が素晴らしいと思います。
本当は良い絵本っていっぱいあるんですけどね。
なんかとっ散らかっちゃいそうなんで、とりあえず1冊紹介しました。
本を読む習慣自体は今までもあったんですけど、
機会が激増したのが、この1年の一番大きな変化かな
と思います。