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iPadOSリリース後でも生き残れるChromebookの強みを考える

先日のWWDCで、AppleからIPadOSが発表された。

 

PC用のブラウザが使用できるし、

ファイルのアプリが新しくなるし、

ホーム画面は新しくなるし、操作性も向上するとのこと。

www.apple.com

 

ふと思ったんだが、これで一番影響をうけるのはChromebookなんじゃないか。

 

Chromebookの特徴といえば、爆速で立ち上がって、

基本的にはweb上で出来ることに特化している端末という事。

(最近はAndroidアプリに対応したり、Linuxアプリに対応したり、高性能化が進んでいるが)

 

新しいiPadOSでは、safariがデスクトップ版の表示ができるようになるらしい。

これでChromeもデスクトップ版に対応してしまったら、

立ち上がりが爆速で(常に立ち上がっている訳だし)ブラウザ上で全部処理できるマシンになるんじゃないか。

しかも、ファイルアプリが新しくなる事で、SDカードやUSBメモリも読み込めるらしい。

 

つまり、Chromebookと同等の用途で使用でき、さらに

元々の強みだったアプリの数やモバイル対応、ペンの使用性が加わって、現在のChromebookユーザーを飲み込めそうな気がする。

 

Chromebookもペン対応モデルが販売されたり、simを挿すことができるモデルがあったりと、頑張ってはいる。

ただそれも、一部の機種の追加機能の域を出ない。

Chromebookが一生懸命背伸びして届いたところに、

iPadは標準に近い段階で同等の機能を持っているのである。

 

ニーズが完全にカブるわけではないが、代替可能という域には来ていると感じる。

 

元々のChromebookの売りの一つが、ブラウザ内で全ての操作を行うため

高いスペックは必要無く、初期投資が安く済む(2〜3万円程度)という点があった。

今はAndroidアプリに対応したり、今後はLinuxアプリに対応するらしい。

高機能化している反面、価格は上がっていて、5〜6万円近辺のものが増えてきた。

5〜6万円というと、Windowsマシンでも使用に耐え得るレベルのものが購入できる。

そうなると、Windowsと比較して「起動とシャットダウンが早い」くらいのメリットしか無いように見える。

(同価格帯で買えるようなWindowsマシンは起動後でも、もったりした動きなので、Chromebookの方がキビキビした使用感を得られるというメリットはある。実際、私の使っているC302CAは6万ちょいとは思えないほどのヌルヌル感で、他には代え難い。)

 

この価格帯に、iPadOSを備えたiPadが競合として現れる訳である。

(無印のwi-fiモデルに純正キーボードをつけたものでそれくらい。)

そうなると、動きのキビキビさというメリットが生きなくなるのではないか。

また、Chromebookは、日本ではまだ普及していないこともあり、家電量販店ではあまり置いてなかったりする。つまり値引きがあまり期待できないことも価格でメリットを出しにくい原因だと思う。

 

さらに高級化するとどうか。

パソコンは画像、動画編集や音楽、図面の作成など高レベルの用途にも用いることができるようになるが、

Chromebookでは、そのためのソフトがない。

iPadはセルラーモデルを選択でき、ペンタブにも匹敵する精度で絵がかけるようになるが、

Chromebookでは、そこまでの精度は出せない。

むしろ出来ないことが目立ってしまう。

 

あえて言うなら、ファイルをローカルに残さない(残らないこともないけど)

堅牢性や教育用に使われるための丈夫さだったりだけど、

購入の決め手になるレベルかと言われると、ちょっと怪しい。

 

そこで、

もしこの丈夫さという面が決め手になるのなら、

ASUSのC213NAがいい勝負出来そうに思える。


 

 

本当は、後継モデルである。C214をお勧めしたいのだが、

まだ国内での販売は無く、現状購入するとしたら、このC213がベストかと思う。

 

「丈夫なつくり」というのは意外と大事なポイントで、

特に子供に持たせることを考えると、安心できるポイントだと思う。

これから2020年のプログラミング授業の開始に向け、

子供にPCを持たせようと考えている親御さん達にアピール出来るのではないか。

(とは言え、子供に最初のPCを買ってあげると言ってChromebookを渡すのは、なかなかGeekだが。)

 

それに、教育用に限らず、

色々持ち歩いてガシガシ使うなら Chromebookはかなり魅力的ではないか。

万が一壊しても、データがクラウド上にあるため、データ移行も簡単である。

どこでも持ち歩いてガシガシ使いたい。まさに相棒のような道具としてのPCを求めるなら、 Chromebookは充分選択肢になる。

そこに Chromebookの使い道、生き残りの道があるのではないか。